August 2024

今年に入って2月頃 急にオレンジ色と紫の配色が気になりだしました 花屋さんでオレンジ色のバラを買い それに合わせる紫色を探し…

そのシリーズを描き続けて満足したのですが 春 画廊オープンにそれらを飾ろうとしたらスタッフから
「これらは秋冬の色ですから春には…」と難色を示され「そうかあー」と気付き それらは倉庫にまだ眠っています

ところが オレンジ系と紫への執着は消えることなく 現在まで続き 頭の中に浮かぶのはそれらの色達ばかりです
紫は色調の範囲が広く 濃紫から薄いブルーか紫かという色まで多様な表情を見せてくれるので飽きることがありません

ミカンやレモンなどの実は小さい頃は濃い緑色なのに熟す季節になると明るいオレンジやレモンイエローになるのは「ナゼ?」…

そう云えば濃い黄色も描きたい色の仲間に入っていると気付きました

初めて経験する酷暑の毎日ですが 涼しい色の絵を描きたいとは感じていません

来春はどんな色彩に取り付かれるのでしょうか…

8月19日 不二子


今 家の庭や近くで沢山見かけるのが〝ノリウツギ〟や〝ミナヅキ〟など小さい粒々の両性花と
その周りに白く目立っている装飾花達です
この白い花は 花では無く虫などの目を引く為のものと知ったら
自然に生きて来た植物達の 不思議で底知れなく奥深い世界に迷い込んで行く様な感覚になります

それではあのブルーが美しい〝アジサイ〟の両性花はどこにあるの?と気付いて調べてみたら
これは〝ガクアジサイ〟から人の手で作り出されたものと知りました

以前鉢植えのアジサイを買って来て絵を描き それを庭に植えて置いたらそれが今年ガクアジサイになっています
「旨く戻れて良かったネ」と思いました

先日 初めて見る〝イワガラミ〟を頂きました
これはこれまで沢山描いて来た装飾花とはまったく違う
白い装飾花のガク一片がたった一枚しかない しかも葉っぱを小さくしたような形のものです
つる性で大きな木に絡んでいるとのことですが かなり高くなりそうな様子です 
アジサイの古いご先祖様なのでしょうか?

この奥深く とてつもなく大きな自然を描いていると その先がまったく予想することも出来ません

不二子