August 2025


どうして私は「絵が描きたいのか?」
「ナゼ これが“生きている”という感覚の中心にあり続けて来たのか?」

2026年 春には 子供の頃からの絵も並べた回顧展を実現したいと思い始めています

幼少の頃から 自分の目で見たものしか描けず その事に長い間劣等感を持ち続けました

今残っている絵の一番古いものは4才になった頃の「松の木」です 当時 東京の松原町(明大前)に住んでいて近くに分譲地が出来始めていました
そこに残された松を描いたのでしょう 家の鏡台などもあります
その後 小・中・高校と写生画はあちこちで賞を頂き続けました 20代になると抽象画しか世間に通用しない時代になったと思い込み 絵を描く事を諦め 興味はグラフィックデザインに移りました

52才の時 3男が突然死に その後 絵を描かずには居られない様になり 54才の時 突然「花の絵」を描く 職業画家になりました

以来 目の前にある画材だけを追い続けて来ましたが いつも「もう少し上手になれないか?」と描き上げた時 不満ばかりでまた次ぎの作品に気が移ります

ところが最近 人生最終章に入った様で描き上げた時 それを見て 満足する様になってしまいました

私の絵を観てくださって来た皆様 どうぞ その最後までお付き合いくださいませ
感謝をこめて

不二子