|
また美しい季節になりました。今年は4月から10月まで英国に行こうと予定を立てていました。英国の庭についての印刷物を集めたり、ホームページを見たりして、3月の初めまでは楽しい夢の中にいました。
知らない街に行ってみたい、「ワァーきれい!」という景色を眺めてワクワクしたい…という思い、そしてはじめて行く遠い街には新しい視点を見付けられる何かがあるのでは…、絵が描けるのでは…という期待が溢れていました。
でもある日、夢は突然急速にしぼみました。欧州大陸を覆う狂牛病、口蹄液拡大、田園地方への立ち入り制限のニュースにより渡欧をあきらめた方が良いと思いはじめたのです。このことは私に今までの作品制作過程の見直しや、生き方までを問い直させました。
ついこの間まで、当たり前の事として継続してきた今夜の献立、レストランのメニュー、
明日何を着るか?という日常のことまで問い直さざるをえな時が来たと感じています。昨日までの常識が、このままではやって行かれないところに来ているのではないかと思うのです。
自然のグリーンは今年も変わらず復活祭を迎えます。英国行きをあきらめた私は
何を描いてこの美しい季節を過ごすのでしょうか。
(2001年4月)
|