去年までは 幼い頃からの思い出や記憶の積み重ねの 長い道すじが 後ろを振り返ると
見えていて 足元に 今とそれに続くこれから先があると感じていました
でも現在は それらの記憶がみんな遠い所にかすんでしまい 今とこれから先しか見えなく
なったのです そう考えると 心の中は“空っぽ”という表現は正確ではないのかもしれません
振り返っても もうなにも見えないスタート地点に再度立ち直した と言う方が適切かもしれません
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春 心臓治療を終えて日常の暮らしに戻ってから この“空っぽ感”に馴染めずに過ごし
心不全で死ぬべきだった必然が 最先端医療のおかげで偶然生き延びてしまった為に
心の中にあった“なにか”が失われてしまった結果の空虚感なのか という思いにも捕われました |
心の中を覗いてみても何も見えない・・・という空しさと 絵を1点描き上げても
満足出来ない虚しさを引きずりながらも 絵は休まずに描き続けました
それでもこの空虚感が 時々私に自由を感じさせてくれます
どこまでも青い空にフワッと浮き上がり かすかな風に流されているような自由と
そして孤独感・・・・
丸善での個展に出品する絵は9月15日までに描き上げ アトリエの床に絵を並べ
会場での並べ順を決めます そして絵の裏に番号を書き 額のサイズを計り18日頃
額装屋さんに来てもらい額縁を選びます そして10月14日夜は丸善の会場に行き
会場設営に立会い・・・15日の朝 来場してくださる方々をお迎えします
会場に飾られた絵を観て私がなにを感じるのか・・・満足か虚しさか それはまったく
見当がつきません でも確かなことは 今 私は新しいなにかを手にいれたいと切実に思っているということです (2008.9.1)
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