kamakura

 

 私の住所は鎌倉にあり 軽井沢の住まいは「セカンドハウス」となっています ところが年ごとに軽井沢で過ごす期間が長くなり この冬は軽井沢が本拠で鎌倉は滞在先と感じるようになってしまいました 今は「もうすぐ軽井沢に帰るんだ」と思っては その待っている気分を楽しんでいます

 それから最近「なんだか幸せだなぁ」とよく思います 私自身は枯枝やゴミが浮いている汚れた沼で ガスも時々ブクッブクッと泡を吹きます でも沼の上には 春の風が暖かく吹く穏やかな風景が広がっているような感じがするのです

 子供の頃から ずっと もっと幸せな暮らしがしたい 人を憎んだり 恨んだりすることが無い心穏やかな日常を手に入れたい と切望続け その思いが強いので その為にまたイライラした日を送ることが多かったので 今 手に入れた心境は不思議です

 

 

kamakura0704

 相変わらず憎しみ 恨みの記憶や 日々の事についての不安は少しも減ってはいないのに それでも気持ちのありようは以前とはかなり違います 透んだ水が溢れる池になりたいと念じ続けてきたのに 汚い沼の儘で心安らかになれるなんて・・・どうしたことでしょう

 1月中旬から10日程 風邪のため持病の喘息が悪くなり 夜明けまでベッドに横になれず座っていることがあり 辛い思いをしました そのある夜半 秋川雅史さんの

“千の風になってあの広い空を吹き渡っています・・・”

 の歌声が 心の中に聞こえてきて 頭の中いっぱいに 風が吹く青空が広がりました 

 私は死んで自由になった・・・という感じで 息は苦しいのにとても良い気分になったのです 歌声は治るまでずっと続き 元気になったら いつの間にかスーッとその映像も一緒に消えてしまいました

kyokai
   先日 本箱を整理しようとしたら 22年程前に私が表紙を描いたカトリック教会報が出てきました 「死について」という特集で 裏表紙から表面へと無限の青空と そこに吹く風を 私の技術と2色刷りという制限の中で精一杯表現しようとしています

 「なーんだ ずっと前から 千の風になるって知ってたんだ・・・すっかり忘れてた」

 どうつながっているのか解らないけれど 1月のあの経験が今の幸せ感のそこにあるように思います



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更新:2007年4月1日

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