kamakura


   私の頭の中には 2つの部屋があります 

 右側の部屋は左側に壁があり 右側の方は外に向かって開いているので明るい部屋です そして真ん中の厚い壁に仕切られた左側は薄暗く形や大きさもはっきり見えない 部屋ですこの2つの部屋を私は仮に右側を「日常の部屋」左側は「妄想の部屋」と呼んでいます

 「日常の部屋」に居る時は 気分も軽く 家族や友人とおしゃべりをしたり 今夜の献立は
何にしようと思いながら冷蔵庫をのぞいたりします

 「妄想の部屋」に入る時 壁に扉は付いていないのでその分厚い壁をスルリッーと通り抜けるのにはコツがいります この方法は企業秘密ですが それを使って 私は「妄想部屋」に入って絵を描きます ここに居る時 私の外見は消滅し 感覚だけが鮮明になるのです

  こうしないと絵のモチーフである植物が発している“気”のようなものを捕らえることが出来ないと感じています

 

 

kamakura-r

 鎌倉にいる冬の間は「日常の部屋」でのんびり過ごすことが多く「妄想の部屋」への壁をすり抜けるのが面倒臭くなってきます キラキラと光る早春の海を眺め イギリスやアメリカから来た美しいプリント生地を売っている店をのぞき・・・知らないお宅の素敵に手入れされた庭を見たりして過ごす時間が楽しくてついつい「あー今日も1日終わってしまった・・」となります 

 でもこの「夢想の空間」と呼べるような風景が「妄想の部屋」に戻りたくなるキッカケになることもあるのです

 今日も2点の自画像を描きました これは「日常の部屋」で描いたものです 隣の部屋に行きたくない・・・でも何か描かなくてはいられない気分で描きました

  「渦巻きの絵」は小学校6年生の孫との共同制作です 昨年10月 メルシャン美術で観たフンデルトワッサー展に触発されて 渦巻きをテーマに描こう ということで4点連作しました 額装して最近部屋に飾りましたがこれも「日常の部屋」での作業でした

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 様々なジャンルの創作品を観せて頂く時 私はこの「日常の部屋」で作られたものか 「妄想の部屋」から出来たものか ということを密かに自分の判断基準にしているように思います



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更新:2007年3月1日

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