7月後半は雨の日が続き10月に開催する個展の案内状撮影日がなかなか決まりませんでした。カメラマンの田中さん達は、東京を早朝4時に出発して来たのに、一日中雨のやみ間を待って待ちぼうけのまま夕方帰って行ったり…。

 そしてある朝、突然彼から電話があり「今日撮りましょう!」雨と雨の少しのあい間に割り込むようにして撮影は無事終了しました。後は印刷ができるのを待つだけです。


 私が考えていた案内状のイメージ、その表面は家の東側壁面に這い登っている白い花房がある野バラを背景に、その前に白いイーゼルを置き、野バラと白いバラを活けた大きな絵を置いて撮る−。内面は庭の芝生の真中に白いベンチを置いて、その周りに6点くらいの大きな絵、小さな絵を額装して立てる−。でも立体の白いベンチと平面の絵をどの様にして組み合わせられるのか・・・。鮮明な映像は思い浮かばない儘でした。

 田中さんはベンチの上に生きている犬を座らせたいといいましたが、モデルになってくれる犬はもう居ません。かわりに私のそばにいつも居るテディベアのウィンちゃんが座り、隣に昨春まで一緒だった犬のチョコの絵を置くことになりました。田中さんは地面にしゃがみ込んでカメラをのぞき、パッと立ち上がると走って行って絵の位置を直し…、を繰り返します。私は「元気で良いなあ」とボンヤリ眺めていたら「チョットカメラのぞいて下さい」「ハイハイ」。尻餅をつくように座り込んだらヒザのバネが壊れてしまっているのでまた立ち上がるのが大変です。そして私は密かに聖句を唱えました。「−私が高ぶらないように肉体にひとつの刺があたえられた 高ぶらないように私を打つサタンの使いである−」(コリント人への後の手紙12章)

 もし私が田中さんのように身軽に動けたらどうだったでしょう? きっとこんな素敵な写真は出来なかった、と確信します。(8月1日)



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更新:2006年8月1日

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