昨年10月中旬、東京丸善ギャラリーでの個展が始まる直前、軽井沢の庭に薄ピンクのバラ(ピエール ド ロンサール)が一輪咲きかけていました。もうかなり寒くなっていて、そこまで育つのに何日もかかっていたので「やっと咲くのかな?でも1週間留守にしている間に散ってしまうのだろう」と未練を残しながら東京に行きました。ところが帰ってみたら花はまだ美しい状態のまま待っていてくれたのです。うれしい気分でその枝を切り、周りの花も集めて4点の絵を描きました。
咲くことに追われ描くことに追われ・・・この忙しさがずっと続くように思っていたのに、夏が過ぎる頃になったら葉に黒いシミが出来るなどの病気が出始め、「やっぱり消毒しなければダメかしらね・・・」
秋、ひとシーズンの名残のバラはもう急ぐこともないゆっくりとした時の中で美しい色に咲きました。その花を描いた絵を見ると花の穏やかな様子が良くわかります。そしてある朝霜がおり氷がはって庭は突然無残な姿になりました。
冬の間は鎌倉に居るので子供や孫達が来ることが多くなり、彼らと賑やかに過ごしました。40歳半ばになった長男は健診で脂肪肝と言われたとか、次男は夜になると腰痛にうめき・・・。 今日一日の仕事をこなすことに追われている彼らも、それぞれ夏の季節を越しかけているのかしら・・・と、この冬はじめて思いました。 来月はまた軽井沢に戻ります。今年はどんな花の生涯を見るのでしょう。そして71歳になった私は穏やかな気持ちで楽しみながら描くことが出来るのでしょうか・・・。
今日一日の仕事をこなすことに追われている彼らも、それぞれ夏の季節を越しかけているのかしら・・・と、この冬はじめて思いました。
来月はまた軽井沢に戻ります。今年はどんな花の生涯を見るのでしょう。そして71歳になった私は穏やかな気持ちで楽しみながら描くことが出来るのでしょうか・・・。
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更新:2006年3月1日
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