霧と雨のある午後 敬子さんと軽井沢駅前の広いアウトレットに出掛けました
私の関節は どの節々も動かすと 油が切れたドアのように ギンギンと鈍く痛みます のろのろと歩きながら老いを身近に感じ でも同時に 子供の頃と何も変わっていない感覚も自覚しました
小学校低学年の私は 放浪癖が強く 夕方友達と別れると 毎日のように ひとりで知らない場所を探して 歩き廻っていました はじめて見る路地や洋館は 息がつまるほどの興奮をくれたのです
今も街を歩くと なにか目新しいものはないか・・・美しい色はないか・・・とあの頃の感覚が少しだけ戻って来ます
4時近く アウトレットを出ようとしたら グレーだって風景が一変 急に西の空が空色になり アンティークゴールドの山が いつもより最近かにくっきりとした木々の影まで黒々と描きこんで現れました
東の方には山並みの手前に地上からはっきりとした大きな虹がかかっています
日暮れ近い時なのに美しい光景でした
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