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 我が家の犬チョコが3月20日に逝ってしまいました。去年11月半ばからの4ヶ月は犬の病気が私の主な関心事となり、彼女の体の中で進行するガンと毎日24時間向き合って過ごしました。でもすべて終わってみると、それは一瞬の出来事だったようでもあり、獣医さんから受け取った治療費の領収書の厚い束を見ても実感が湧かず、こんなに何回も通院したのかしら・・・という感じです。

 以前観た英国映画「SHADOW LAND」の中でアンソニー・ホプキンス扮する老人が親しい人を失って「哀しみは幸せの一部・・・」と云っていた事をまたあらためて身近に想っています。チョコがいて幸せだったから彼女が居なくなった今哀しい・・・今日の哀しみを大事にして味わいつくすことは同時に幸せだった日々の記憶を心の底で味わいつくすことになると・・・。

 あの幸せだった日に時計を巻き戻したいという哀しみをともなう喪失感と、楽しかった日々の記憶の両方を大切にしていたいと思っています。

 4月8日から丸善丸の内本店ギャラリーで展覧会を開催します。作品のほとんどがチョコの闘病中に描いた絵です。会場に並んでいる絵を観ないと私にもその事がどのように現されているのかわかりません。終わりの日がある“いのち”の明るさが多少でも表現できれば良いのですがいかがでしょうか?

 今回会場に生花を活ける菅谷和子さんは、以前表参道にある彼女の自宅で一緒に“絵と花”の展示をして以来の友人です。絵は壁に貼り付けた平面ですので、その壁の前には立体のものも欲しくなります。会場の中心に楕円形のテーブルを置き、私が日常使っている12個のガラスの花器に彼女が花を活けます。私が好きな白磁の花器を作っている川路庸山君の作品も12点並べます。

 このホームページは今月号を最終回とさせて頂きます。突然そういう気持ちになりました。毎月“今月のチョコ”の写真を撮ることがいつのまにか私の楽しい行事になっていたのです。4月末また軽井沢に行き、芽吹き再生する自然の中に立った時、どんな感覚が沸きおこるのかまだ解りません。ただ、私も絵描きとして死と再生の体験をしたいと思っているのです。

 長い間、このホームページにお付き合い頂きましてありがとうございました。FUJICO


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個展のお知らせ 水彩画作品 自己紹介にかえて


更新:2005年5月3日

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