宮崎に住む陶芸家の川路庸山君がチョコのお見舞いに来てくれました。3日間の滞在でしたが庸山君が大好きなチョコは大喜びで、不自由な体で彼のところににじり寄って行き幸せそうな表情をしていました。

 チョコは昼の間は静かに寝ていられるのですが、日暮れ時になると落ち着かなくなり、直立姿勢で両手を前に垂らして座ったかと思うと突然立ち上がり(前足は使えないので)恐竜のような姿勢で突進してきます。私も急いで立ち上がり、彼女をささえ抱っこして玄関から外に出て通りを眺め、しばらくして家に入り下におろして頭をひざの上に乗せさすっていると少しだけ眠ります。私がそーっと離れて食事をしようとするとまた突進しきて・・・。こんなことを夜9時頃まで繰り返し、やっと疲れて眠ります。

 私も夕方から夜になる時間は嫌いだったなあと思い出しました。子供の頃、熱が上がるのは夕方だったし、喘息の発作がヒューヒューという音を立ててはじまるのも夕方でした。軽井沢では夕方チョコと散歩に出掛けて「あーあチョコ、今日も1日終っちゃうねえ」とよく言っていました。私が1日の終わりの時にがっかりする気持ちをチョコにも押し付けていたのかしら?

 私はきれいなもの、美しいものを見たい、手に入れたいと毎日思っていて、朝は「今日こそ何か美しいものに出会えるのでは・・・」無意識の中で夢見ます。そして1日中美しいものを探して過ごし、夕方になると「あーあ今日も終わってしまう」と寂しくなります。
小さな頃から今日までそれはあきもせず繰り返している私の暮らしの根本にある気持ちです。

 薄暗くなった2階の仕事部屋に戻って今日描いた絵をもう一度見ます。そして小さいけれど美しいと思ったものを描き残したから「まあ今日はこれで良しとするか」とほんの少しだけ満足するのです。(3月1日)


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個展のお知らせ 水彩画作品 自己紹介にかえて


更新:2005年3月1日

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