彼女たちの帰国前日の予定は、午後、映画を観に行き、夜は温泉に入る――でした。私は、家に残り、韓国テレビドラマ「愛の群像」(True
to Love)のDVDを観ました。はじめてレンタルビデオ・ショップに行って借り、デッキの操作は孫娘に教わりました。
1枚220分のDVDを2枚――440分――続けて観ました。「おもしろかったのなんの・・・」こんなに夢中になったのは50年ぶりかしら?という感じです。その後も、440分ずつ2回。夫が東京に行って留守だった日は、昼間、絵を描き上げた後、夕食も取らずに観続けました。
若い頃、ロマン・ローラン全集を一気に読んだ時のような集中力や夢中になる気力は、もうずっと以前に失っていると思い込んでいたので、なんでそんなに集中出来たのかは解らないけれど、肩もこらず、疲れもせずにDVDを見続けられたということにとても感激しました。
今年は60歳代最後の年なので、老いて力のない絵しか描けなくなる前に、そろそろ幕引きを考えなければ・・・という思いに捕われていました。そのような心の沼の底に沈んでいる思いが、プワッとガスの泡になって表面に浮き上がって来るような感覚に惑わされ続けていたのですが、DVDを観た後、その感覚が消えたのです。
恐がることはなにもない。やりたいことを自由に、そして元気にやれば良い。「そうだ、今年は“元気”をテーマに描いてみよう」と、今、思っています。(6月1日)
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