彼の真赤な油絵が好きなので、私はその個展を何回か観に出かけていました。昨年秋、文化村で私が個展をしていた時、文化村の方に彼を紹介され、そして、その時に、二人展を開いてみたいね、ということになり、アートディレクターを永年経験してきた笹尾さんが、企画を考えてみるということが決まりました。
私は通常、年一回秋に個展を開き、その年の春から秋の間に制作した絵を皆様に観ていただいています。春に描きはじめる時は、全体の方向が決まっていません。2−3点描き上げると、全体の色調子や構成のイメージが徐々に出来上がり、後は、モザイクの小さな“ひとかけら”を作っていくようにして、100点から120点位の作品を仕上げます。ですから、個展の絵は全体で、まるで一つの曲のように感じています。
それが、今回は二人なので、相手を意識しながら描きました。これは、私にとって初めての経験なので、今までとは違う緊張感を味わうことが出来ました。彼は、色の中でも一番刺激的な赤をふんだんに使う作家――しかも、油絵。その上、絵の中に多く登場する"レッドソファー"を本当に作ってしまい、それを会場に置くというのです。
そして、私は、水彩画・・・二人のデュエットを楽しみにしています。
(2003年5月1日)