私は、いろいろなタイプの絵に惹かれ、心に残っている作品も多数ありますが、今「誰が好き?」と聞かれたら迷わず、EDWARD HOPPER(アメリカ)と MICHAEL SOWA(ドイツ)と答えます。HOPPERの作品をはじめて見た時は、ショックを受け、すぐに他の作品も出来るだけ見たくなり、イギリスに行っていた息子に作品集を探してと頼みました。買ってもらった本の中で、"Early Sunday Morning"は、忘れられない一点です。

これは、貧しげな田舎街の風景で、長屋のように6軒続く商店はみな閉まっていてショーウィンドウは真っ暗、赤い壁の2階の窓も半分ブラインドが下がっていたり、白いカーテンがいい加減に閉まっていたりして、中はすべてまだ夜が重く残っているような真暗闇。でも、屋根の上は、きれいな青空で、無人の舗道には床屋の看板柱と消火栓が水平に長い影を引いている。反対側の舗道に立って眺めたような、真正面からの構図の絵です。

     
 

旅行に出掛ける日、特別早起きして駅への道を歩いていくと「いつもだったらまだ夜の続きで眠っているのに、外はもうこんなに明るい朝だったのかぁ」と通り慣れた道なのにはじめての街を歩いているようでもうその時から旅が始まっているような感じになったことがありますが、HOPPERの"Early Sunday Morning"は、そんな気分を何度も味あわせてくれます。

その後、日本で出版されたHOPPERの画集を見たら、同じ絵なのに空がブルーではなく白っぽくうす曇りのような色になっていました。この絵からは、「日曜日の早朝」というイメージは感じることが出来ず、残念に思いました。

(2003年2月1日)

 


《今月のチョコ》



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更新:2003年2月1日

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