雪が降ったり、霜が降りたり、庭の花はつぼみをつけたまま傷んでしまいました。
私は、描く素材が不足して困っています。
その少ない中でやっと見つけた花は、描くと力強い絵になります。

夏の花は、朝元気でも、夕方にはその面影が失せてしまうものが多いのに、
冬の花は、一週間くらいそのままの容姿でいるし、水も濁りません。
過ごしやすい季節の植物とは異質の生命感を、持っているように見えます。

寒くなる前は早起きだったチョコは、2階寝室の布団からなかなか出てきません。私が朝食をすませ、チョコ散歩に出かけるため、喘息発作止めの吸入をシュッとすると、ダダダッーと階段を駆け下りてくるようになってしまっていました。

先日、長年お世話になっているお医者さんから、発作防止の新薬を頂きました。それを使ったら、「息が苦しい」という私の日常の悩みを突然失ってしまったのです。夜中苦しくないし、朝起きても息がスースー、胸の中がガランドウになってしまったような感じです。「吸入をしないので、なにを合図にチョコは2階から降りてくるのかしら?」

「苦しくないから、今朝は少し早く散歩に行こうかな?」と考えた瞬間、彼女がダダダッーと駆け降りてきました。すごいテレパシーだとお思いになりませんか――

居間の前にあるフェイジョアの木の枝に、冬の間ずっとリンゴを半分に切って挿しているので、メジロなどいろいろな鳥が来ます。今年、その木の下に、千両の芽がいっぱい出ました。鳥たちからの「木の下一面」のプレゼントです。 木、草、鳥も犬もみんな、私たちの動行を全神経を集中させて、目という形を持たない目で見ているなぁ――と感じます。

みなさま、この一年もまた、お健やかにお過ごしくださいませ。

(2003年1月1日)

《今月のチョコ》



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更新:2003年1月1日

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