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最終日の午後、二人の青年が勢いよく会場に入ってきました。一人の胸には銀色のペンダント、もう一人の指には銀の太い指輪...ペンダントの彼は、すぐUターンして出て行ってしまいました。残された指輪の彼は、小さいのに重いトランクを私のそばに「ここに置いても良いですか?」
時田篤志君も、こんな風に入って来られたのかなぁー。でも、彼は美容師だったとお母さんは言っていらしたけど... もしかして、この重いトランクの中には、彫金の道具が入っているのかしら?
私の三男は、彫金の学校に行っていて、さっき出て行った彼のペンダントのような作品を作っていました。そして今日11月17日は、彼が21歳で亡くなってしまった日なのです。
絵を観終わった彼に、「あなた彫金をやっているの?」
「いや、僕は陶芸です。有田焼をやってます。」
「これから宮崎に帰るのですが、友人がこの展覧会を観て行け、と言って連れて来てくれました。」
「じゃあ、あなたの作品、見せて!」
来春、軽井沢にあるギャラリー青に、彼の作品を展示してもらう約束をしました。どこかで、川路庸山(かわじようざん)君の陶磁器をご覧になりましたら、応援してください。
みなさま、どうぞ良い年をお迎えになりますように。
(12月1日)
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