軽井沢には、食料品を揃えたとても大きなスーパーマーケットがあります。商品は、きれいに整理されていて、通路も広く、気持ちよく買い物ができます。私は、ビン詰めが並ぶ棚は、特に注意深く見ながら通ります。先日は、アスパラガスのビン詰めを買いました。ビンの口が広く、高さも花を活けるのにちょうど良さそうだったので...
私は、ガラスの花ビンをいつも探しています。数えたことはないのですが、100個以上は持っているでしょう。今年は、曲線のやわらかい花ビンより、直線的な形のものの方が気分にピッタリすることが多く、ストレートな形の花ビンを10個ほど買いました。でも、欲しいと思って買っても、使うことのない花ビンもあります。
花を摘んできて、キッチンのテーブルの上に花ビンを置いて活けてみる...やはり「違う」と別の花ビンに変えてみる... その時、気持ちの底の方で、「空きビンを使いたい」と思ってしまうことがよくあります。空きビンは、どれも使いやすく何度描いてもあきることがないのです。
小学校低学年のころ、泰西名画集を繰り返し眺めていて、その中で色のないガラス、形のない水を描いた絵は特別に心に刺さるものがありました。こんなに難しいものを本当にあるように上手に描いたひとが居た、という事実は、とても重く、小さな私に希望を持たせてくれることはなく、みじめな劣等感だけをくれました。
今日は、この間買ったアスパラガスの空きビンに苗代苺を活けて描きました。空きビンを使う時は、なぜか気持ちが軽くなって、気持ちよく描くことが出来ます。