軽井沢の西隣りの御代田町は、軽井沢よりカラッとして明るい町です。この町に移り住まれたOさんのお宅は、多少南傾斜の林の中にあり、羨ましくなるような庭を楽しまれています。家の東側には、モッコウバラが茂り、南側のテラスにはぶどう棚。西側には、2階の窓までナツユキカヅラが名前の通りの吹雪のような白い花を溢れさせています。花も野草やハーブなど色とりどりに見事な育ち方です。
「ぶどうが色付いたので、どうぞ採りにいらして...」と言われ頂きに行きました。日射しを通して見たワインレッドの房は、本当に美しい色です。ずっしりと重たいほどの枝を頂いて、大きな花ビンに活けて描きました。(描き上げた後、実でブドージュースを作りました)
今年の私は、ワインレッド、紫、ヘリオトロープなどの色に特に惹かれます。長い間、変わらず好きだったモスグリーン、ブラウン、ベージュやオフホワイトなどの色に少し気持ちのずれを感じるのです。
自然は相変わらず心休まる美しさを楽しめさせてくれますが、その中にゆっくりとひたりきっていられないような不安な気持ちが湧いてきます。今年、軽井沢で描いた絵は、全体的にその気分を反映して重い印象があります。もっと軽く、明るくなろうとしても思うようにいきませんでした。
このホームページの英訳などで仕事の付き合いの長い智ちゃんが、今期作品の全体のタイトルを「Dear Mother Earth」はどうかと言いました。100点近く描いた水彩画を見返して見ると「Dear
Mother Earth」は、ピッタリのタイトルだと思います。特に、Oさんの庭のぶどうは、このタイトルが良く似合います。
11月の私の個展にぜひお出かけくださいませ。皆様のご来場をお待ちしています。