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渋谷にある東急文化村ギャラリーでの個展が終わりました。とても大勢の方々がご来場くださり、支援してくださっている方々に感謝する一週間でした。ありがとうございます。
展覧会後いただいたお便りの中に、
「万葉集に《古の人の植えけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし》と植林がうたわれていて。近くにある樹に「長い間お隣さんだったのに名前も知らず、ごめんなさい」の気持ちの日々です。どうぞこれからも物言えぬ植物と人々の仲をとりもってください。」
と励ましてくださる方がありました。
「そうか、樹や草と人、その間をつなぐ仕事、という見方もあるのかぁ」と樹々の命について、最近の私にはどれほどの思いがあるのか?再確認させられました。
個展会場に通ってこの半年の間に描いた90点の作品を毎日眺めていて、「表現方法が同じことの繰り返しになり、マンネリ化しているのではないか?」、「何か新しい素材、切り口は見つけられないのか?」などの思いに捕われていたので、そこから抜け出すキッカケになりました。
半年の間、沢山の樹々や草を見て、その中に過ごせただけで充分幸せだったと今気付きます。その充足感を大切にして、素直な気持ちでまた来年描けたら良いな、と思います。私がことさら目新しさなど探さなくても、春になれば自然はまた新鮮な輝きを見せてくれるのですから…。

鎌倉に戻ってすぐ七里々浜の花屋さんにパンジーの苗を買いにいきました。去年までは、白、ブルー、うす紫の色で庭をまとめていたのですが、オレンジ、ワインレッドが欲しくなりました。心静まる色よりも、明るく元気が出るような色が今年の気分に合います。花ビンも陶器類やガラスより、素焼のテラコッタとか、大理石風と鉄を組み合わせたものの力強さに惹かれます。
お健やかに新しい年をお迎えくださいませ。(2001年12月1日)
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